忘れてはいけない住宅ローン以外にかかる諸経費
住宅ローンを組むことは住宅を取得されるほとんどの方に共通することかと存じます。
住宅ローンについては、勉強してきた方も多いと思います。
ただ、住宅ローンを組んでから思わぬ費用にビックリされた方もおられると思います。
そこで、今回は住宅ローン以外にかかる費用をまとめてみました。
皆様の住宅取得のお役にたてれば幸いです。
無事引き渡しが終わったからもう、家賃もないしローンの返済だけね
実は、住宅ローンの返済以外にも費用はかかるのです。
住宅は買った・建てたで終わりではありません。
そうなの?どんな費用がかかるのかしら?
税金・保険・メンテナンスなどさまざまな費用がかかるのでごご説明させてもらいます。
おねがいします。
まずは、税金からご説明します
不動産取得税
土地や建物などの不動産を取得したとき(購入・贈与)に払う税金です。
取得した方に対して課税される税金のことです。
不動産取得後に1度だけ納税の義務があります。
無償の別、登記の有無にかかわらず課税となります。ただし、相続により取得した場合など、
一定の場合には課税されません。
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固定資産税
固定資産税は、所有している土地や建物などの不動産に対して毎年課せられる税金です。
1月1日時点で所有している人に税金の支払い義務があります。
固定資産税は普通税(税収の使途が定められていない税)であり、
徴収した市町村により、例えば皆さんが毎日使う道路や学校、友達と遊ぶ公園など、
日々の生活で利用する公共施設の整備のほか、介護・福祉などの行政サービスにも使われています。
毎年4月10日に納付書が発送されます。
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都市計画税
都市計画税とは、市街化区域内の土地や建物を所有している方に課せられる税金です。
皆さんが住む市町村の発展のために、0.3%の制限税率で
固定資産税と合わせて納付します。
都市計画税の納める額 = 固定資産税評価額 × 制限税率(0.3%)
都市計画区域以外の土地や建物には課税されません。
『地域名+都市計画情報』で検索するか、自治体に問い合わせるなどすれば
すぐにわかります。
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不動産取得税は一回だけなのね
そうなんです。固定資産税と都市計画税は毎年です。
ありがとう
もう他にかかるお金はないわね?
実は、まだあるんです。次は保険関係を説明していきますね。
火災保険
火災保険は、火事で家が燃えてしまった時に受け取れる保険です。
保障対象は大きく分けると『建物』と『家財』に分類されます。
名前が火災保険なので保証の対象は火災の場合のみとイメージする方も少なくありません。
しかし、火災保険で保障される事故は火災だけではありません。
一般的に火災・落雷・破裂・爆発や、風災・雹災・雪災、水災(洪水、高潮、土砂崩れ)
などの自然災害、盗難や水漏れ、その他突発的な事故による損害など、
補償範囲はとても広いです。
契約内容によっては非常に幅広い保証範囲です。
ご自身の住環境に合わせて必要な保証範囲で契約しましょう。
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地震保険
地震保険とは、地震や噴火・津波の被害にあった時に保障される保険です。
実は、地震保険は単独で加入することができない保険です。
火災保険とセットにする必要があります。
地震保険は、「地震保険に関する法律」に基づき、政府と損害保険会社が
共同で運営する公共性の高い保険です。
地震保険では、大地震による巨額の保険金の支払いに備えて政府がバックアップしています。
ー財務省 地震保険制度の概要ー が気になる方はこちらから
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万が一の時の備えですね
そうですね、ご自身の環境に合わせて考えるのがポイントですね
ありがとう
次で最後ですよ。
メンテナンス・修繕費用
長持ちさせるには定期的なメンテナンスが必要です。
そのためにも、メンテナンス・修繕貯金をしましょう。
外壁・屋根・水回り関係は約10年ごとにメンテナンスや交換が必要になります。
そのほか、玄関ドアや窓の入れ替え、クロスや床材の張り替えなど、
その都度費用がかかります。
一戸建て住宅での貯金額の目安は、建物価格の1%を毎年貯めていきましょう。
集合住宅だと修繕積立金があるのね
その通りです。最後までお付き合いありがとうございます。
今回は、住宅取得時の住宅ローン以外にかかる費用についての解説でした。
税金関係・保険関係・メンテナンス関係とボリュームが多い内容になってしまいました。
折を見て見やすいように目次をつけるなどの工夫をしていく予定です。